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ラッコ物語 ~追悼 ラッキー~ [神戸市灘区]

問題 この動物は何でしょうか?
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正解はラッコでした。
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ラッコは前回も登場しましたが、今回のラッコはキャラ化が進んでいます。
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サイズは大きめで、小学生なら十分乗ることができます。
塗装の経年劣化から見て、だいぶ使い古されています。
たくさんの子供たちをお腹の上に乗せてきたのでしょう。
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この公園の動物は、広場の端にポツンとこの一匹だけです。

ちなみに「ラッコ」はアイヌ語が起源で、漢字では「海獺」と書きます。
「獺」は「カワウソ」です。海のカワウソということですね。
英語でも同じく海のカワウソを意味する「sea otter」と呼ばれているとのこと。

そんなラッコですが、20世紀初頭に毛皮目的で乱獲されて絶滅寸前になりました。
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」で、主人公ジョバンニがクラスメイトから
「らっこの上着が来るよ」とからかわれる場面がありましたが、
ジョバンニの父親が密漁や密貿易に関わっているという噂からでした。

日本では1980年代以降、パンダ、コアラと並ぶ「アイドル動物」として人気を誇り、
斉藤由貴が声の出演で「ラッコ物語」という映画まで制作されました。
ちなみに、当時は「小象物語」「パンダ物語」「子猫物語」など、
ファミリー~子ども向けの実写動物映画が多く制作されました。

全国の水族館でも、たくさんのラッコが飼育されていましたが、
現在では、保護のためアメリカからの輸出が規制されていて、
新たな飼育はできず、日本国内での飼育数は激減しているそうです。
神戸市立須磨海浜水族園の2頭のラッコも、高齢のため、
残念ながら2024年のリニューアル以降の展示はないとのこと。


【P.S.】
ここまで書いて来週16日公開で準備中だったところで、
本日5月10日、須磨海浜水族園から悲しい知らせがありました。
同水族園ラッコ館の人気者だった雄ラッコ「ラッキー」が死んでしまいました。
国内最高齢で22歳(人間では100歳相当)で老衰だったとのこと。
これで須磨海浜水族園のラッコは雌の「明日花」1頭となり、
日本国内では3施設の4頭のみとなってしまいました(寂...)。
今日はこの悲報にあたり、緊急投稿します。
ラッキー これまでたくさんの楽しみや元気や癒しをくれてありがとう。
おつかれさまでした。


今も、これからも、水族館そして公園でも人気動物のラッコです。


今回の動物生息地:神戸市灘区岸地通 岸地通公園

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